神奈川県立高校30校削減ニュースについて

神奈川県教育委員会は、来年度から10年かけて、県立高校を20から30校削減するとの発表をしました。

先日、白山高校の学校説明会を受けた時にも「2年後の芸術コースについては、どうなっているのかまだ読めない」とのお話でした。

これから、神奈川県立高校再編の影響を受ける可能性のある高校、再編の最新情報入手方法などについてまとめました。

美術系高校がどのように改編されていくのか予測するため、「県立高校改革実施計画(全体)【素案】」から、関係する部分を抜粋し、予測を立ててみました。文章がどうとでも取れてしまう表現も多く、真意がわからない部分も多くありましたので、あくまでも個人的な見解です。

普通科専門コースの改編

 

普通科専門コースについてはすべて解消し、次のとおり改編します。

・専門コースでのこれまでの成果を学校全体の特色とする改編

これまでの成果を各学校の生徒の実情に応じて、学校設定教科の科目や特別活動など教育活動の中に位置付ける。

専門コースでの取組みの成果をいかし、専門学科への改編

 

 

影響を受ける可能性のある学校

学校 コース 改編の方向性
白山 美術 伝統芸術をとおして文化に対する理解と豊かな芸術的感性を育成する方向
上矢部 美術陶芸 コンピュータグラフィックなど、幅広い新たな科目の展開と、より発展的な専門科目を展開する方向
学校全体として芸術色を強く打ち出し、神奈川の文化芸術教育の拠点校を目指す。また、中学生や保護者のニーズを検証し、美術陶芸コースの入学者定員の増加も視野に入れた方向で充実・改善を図る

 

管理人の予測

「普通科美術コース」という位置付が無くなることは決定です。
影響を受ける学校は、「美術科」としてより専門性を高める方向性にあるようですが、どうかわっていくのか今後の動きを注意深く観察する必要があります。専門科目のカリキュラムにかなり影響が出そうですね。

 

単位制普通科の改編

単位制普通科については、共通教科の科目を中心とした構成を基本とし た教育課程に改善します。

・ 生徒の学習ニーズや進路希望が多様な学校においては、生徒自らが主体的に時間割を組み立てることができる教育課程を提供します。

・ 上記以外の学校においては、単位制の利点をいかしつつ、年次ごとに共通に学ぶ科目を定めることを基本とした教育課程による年次進行型で の運用に取り組みます

 

影響を受ける可能性のある学校

神奈川総合 個性化コース

 

管理人の予測

結果を出している単位制普通科は、生徒が学びたい科目を選び、それ以外は、普通科寄りになっていくのでしょうか。

 

専門学科の改編(新設学科の対象校数:概ね5校程度)

社会、経済、産業の動向、少子高齢化の進展、普通科における職業教育の重要性などを踏まえ、学科改編や学科の新設などに取り組みます

管理人の予測

世の中のニーズによって、専門学科が5校程度新設される可能性があるようです。美大進学希望者が伸びていけば、美術系学科の新設やクラス増設の可能性もあるのでしょうか。

 

 

意見募集結果の公表時期 平成27年12月頃(予定)

計画等・規則等の公布(公表)時期 平成28年1月頃(予定)

 

 

参考リンク

県立高校改革実施計画(全体)【素案】 

神奈川県教育委員会 普通科専門コース充実・改善プログラムH23. 12

神奈川県公式サイト

 

まとめ

今後の高校の美術系学科については、決定していないことも多いようです。今年度の受験生には影響がありませんが、来年度以降は、受験に少なからず影響が現れます。2年後の受験に向けての対策を始めたところに、出鼻をくじかれた感じが否めませんが…子どもに不都合なことがない改編を望みます。

こちらのサイトでもTwitterでも、常に最新情報を発信していきたいと思います。

 

 

 

この記事を書いた人

美大ナビ編集部
美大受験のための情報サイト「美大ナビ」編集部です。
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