いよいよ明日から、神奈川県内の公立高校の入試が始まります。
神奈川県立高校の美術科のうち、今年は白山高校が最も倍率が高くなりました。
入試直前の時期ですが、実技試験のポイントを一緒におさらいしておきましょう。
実次試験のチェック項目
学校側が正式に発表している試験の方法とチェック項目は次のようになっています。
検査の概要
与えられた題材を鉛筆デッサン(素描)する。
- 鉛筆(濃さを変えて数本)と消しゴム(練り消しゴムも可)を持参する。
- 用紙(B4画用紙)は学校で用意する。
- 検査時間は60分とする。
評価の観点
- 形の把握力
- 調子による表現力
- 画面構成力
>>>特色検査の概要
先輩からの実技試験合格へのアドバイス
白山高校の実技試験のデッサンモチーフは、毎年、複雑なものではありません(倍率が高い年は多少難易度を上げることもあるようですが…)。
紙コップ・ガムテープ・ピンポン玉といった丸いもの、箱などの四角いものを組み合わせた3つのモチーフが毎年のように出題されています。
下の画像は、2018年(平成30年)に出題されたモチーフ4点(白いガムテープ・立方体・紙コップ・紙)を再現して描いたものです。基本的でバランスの取りやすいモチーフで三角を描くような構図にしています。
白山高校のポイントは、色や素材の質感の違いまでは求められることが少ない点だと感じています。
描く静物も白っぽいものが多いため、評価の観点に挙げられている通り、形が正しく描かれていることを重要視していると思われます。
白山高校のデッサン対策で、気をつけたい点をまとめてみました。
- 形は正しく描かれているか
- 用紙に対して大き過ぎたり小さ過ぎたりしないか(特に小さ過ぎるのは要注意)
- 色が薄過ぎたりしないか(少し離れて評価されるので、見えない目立たない可能性も)
- 3点のモチーフの大きさや長さのバランスは正確か
- 光と影が正しく描かれているか
- 構図が適切か(3つのモチーフの大きさや特徴がわかりやすい配置になっているか)
試験中に緊張しすぎてしまった時には、自分の絵を少し離して客観的に見てみましょう。視点が固定されている時には見えなかったものが見えてくることもあります。小っちゃく深呼吸して体制を整えてください。
道具を整えておきましょう
最後に、緊張してしまう入試前には何かとハプニングがつきものだったりします。
使いやすいように削った鉛筆をよく使うものから複数本用意しておいたり、練り消しも多めに持っておくだけで安心できたりします。
サクラガサクことを祈ってます!!!
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